ネイルサロンでの衛生管理④|タオルや布片類の消毒と注意点

執筆者 | 1月 22, 2025 | Blog, ネイリスト技能検定対策, ネイルの資格, ネイル知識 | コメント0件

ネイルサロンでの衛生管理、第4弾です。
化学的消毒法などの理解を深めましょう!


タオルや布片類の消毒方法

ハンドタオルとハンドソープ

1. 通常のタオル類の衛生措置

  • 手順
    1. 洗剤やハイター(次亜塩素酸ナトリウム)を適量入れる(次亜塩素酸ナトリウム濃度0.01%ににする)
    2. 洗濯
    3. 乾燥・保管

2. 血液が付着または感染が疑われる場合

  • 手順
    1. ハイターを用いて消毒液を作成(次亜塩素酸ナトリウムの0.1%水溶液
    2. 10分以上浸漬消毒する
    3. 洗濯
    4. 乾燥・保管


器具の化学的消毒法

器具の消毒に用いられる化学薬品の種類、適応範囲、使用方法について以下にまとめます。

消毒薬剤名濃度使用方法適応範囲
エタノール76.9%〜81.4%10分以上浸して、コットンかガーゼに含ませて拭く金属器具、ウッドスティック
次亜塩素酸ナトリウム0.01%〜0.1%10分間以上浸したあと、水洗いをして乾燥させるタオル、ガーゼ、布製カバー
塩化ベンザルコニウム
(逆性石けん)
0.1%〜0.2%10分間以上浸したあと、水洗いをして乾燥させる金属器具、ウッドスティック、プラスチック器具
グルコン酸クロルヘキシジン0.05%10分間以上浸したあと、水洗いをして乾燥させる金属器具、ウッドスティック、プラスチック器具
塩酸アルキルジアミノエチルグリシン0.1%〜0.2%10分間以上浸したあと、水洗いをして乾燥させる金属器具、ウッドスティック、プラスチック器具


学習のポイント

  • 消毒法の選択
    対象物や感染リスクに応じた消毒法を選択することが重要です。
    特に、タオルや布類は衛生管理が不十分だと感染拡大の原因になるため、正しい手順を守りましょう。
  • 化学薬品の使い分け
    各消毒薬剤の適応範囲を理解し、状況に応じて適切に使用することで、安全な環境を維持できます。


まとめ

タオルや布片類、ネイル器具の消毒は、ネイルサロン運営に欠かせない衛生管理の重要ポイントです。
次亜塩素酸ナトリウムやエタノールなどの薬剤を正しく使い分け、感染リスクを最小限に抑えましょう。
特に血液や体液が付着した場合には、浸漬消毒などの適切な処理を忘れずに行ってください。

ネイルサロンでの衛生管理については今回で最終章となります!
最初から軽く復習していきませんか?
詳しくはこちら

友だち追加

Written By yumeiru

Related Posts

ネイルサロンでの衛生管理③|器具消毒法の基本ポイント

ネイルサロンでの衛生管理③|器具消毒法の基本ポイント

ネイルサロンでの衛生管理、第3弾です。お客様の健康を守り、信頼される施術を行うために、正しい器具消毒法の手順を理解しましょう。今回は、器具消毒法の手順やポイントを詳しく解説します。 器具消毒の正しい手順 洗浄耐水性のある器具は、水や洗剤でしっかりと汚れを落とします。目で見える汚れを除去します。 消毒消毒法は以下の2種類に分類されます。 物理的消毒法 煮沸消毒: 沸騰水で煮沸する。 蒸気消毒: 蒸気消毒器などを使用して蒸気に触れさせる。 紫外線消毒: 紫外線消毒器などを使用して、紫外線を照射する。 化学的消毒法 浸漬消毒:...

続きを読む
ネイルサロンでの衛生管理②:消毒法と実践ポイント

ネイルサロンでの衛生管理②:消毒法と実践ポイント

ネイルサロンでは、お客様と直接触れる道具や手指の衛生管理が非常に重要です。この記事では、消毒法の種類や適用範囲、手指消毒法について解説します。ネイリスト技能検定対策として押さえておきたいポイントをまとめました。 消毒法の種類と概要 衛生管理を徹底するためには、使用する消毒法やその適用範囲を理解することが重要です。 1. ウェットステリライザー ガラス製、ステンレス製などアルコールで変質しない材質の容器にコットンかガーゼを敷き、ニッパーの刃先が浸る程度に消毒剤を入れたもの。 2. 紫外線消毒...

続きを読む
ネイルサロンでの衛生管理①|ネイリスト技能検定対策

ネイルサロンでの衛生管理①|ネイリスト技能検定対策

ネイルサロンでは、お客様の健康と安心を守るために衛生管理が非常に重要です。施術時に使用する器具や設備の衛生状態を徹底し、感染リスクを減らすための知識はネイリストに欠かせません。ここでは、ネイルサロンでの衛生管理に関する基本的なポイントをまとめました。 衛生管理のチェックポイント ネイルサロンでは、施設・設備・器具などの衛生に関する配慮をする。 1. 施設・設備に関するチェックポイント 換気や湿度管理、照明が適切であるかを確認する。 清掃、整理整頓の維持が徹底されているか。 2. 器具・布類に関するチェックポイント...

続きを読む

0コメント

コメントを提出

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です