化粧品学 ③〜ネイル用化粧品の使用目的と内容成分2

執筆者 | 12月 31, 2024 | Blog, ネイリスト技能検定対策, ネイルの資格, ネイル知識 | コメント0件

今回は、ネイルケアや施術で使用する「ポリッシュリムーバー」から「フィラー」までの化粧品について、
使用目的と主な成分をわかりやすく解説します。前回の化粧品学の続きとして、引き続き試験対策に役立つ情報をお届けします!


ネイル道具の画像

ネイル用化粧品とその役割

1. ポリッシュリムーバー

使用目的

  • カラーポリッシュ(マニキュア)の皮膜を溶解し、除去するために使用される。

主な内容成分

  • 皮膜溶解剤(アセトン)
  • 酢酸エチル、酢酸ブチル

2. キューティクルリムーバー

使用目的

  • ルースキューティクル(爪周辺の角質)を柔軟にし、ウッドスティックやプッシャーで除去しやすくする。
  • 乾燥して硬くなったキューティクルの手入れをしやすくする。

主な内容成分

  • 主成分は精製水で、ローションにも配合されているトリエタノールアミンなどの弱アルカリ成分と、
    保湿・柔軟剤としてグリセリンが含まれている。

3. キューティクルクリーム

使用目的

  • 爪と爪周辺の皮膚に潤いを与えて表面に薄い油膜を形成し、皮膚を乾燥から守って保湿効果を高める。

主な内容成分

  • 鉱物油(ワセリン、流動パラフィン)
  • 動物性油脂(蜜蝋、ラノリン)
  • 保湿剤(グリセリン)

4. キューティクルオイル

使用目的

  • 爪と爪周辺の皮膚の乾燥を防ぎ、油分を補って柔軟にする。

主な内容成分

  • ホホバ油、オリーブ油、小麦胚芽油、米胚芽油、アボカド油などの植物性樹脂

5. ハンドローション

使用目的

  • 皮膚の水分や保湿成分を補い、滑らかで潤いのある肌を保つ。

主な内容成分

  • 精製水
  • 高級脂肪酸(ステアリン酸)
  • 保湿剤(プロピレングリコール)
  • 香料

6. グルー

使用目的

  • ネイルリペアやネイルチップの装着に使用。
  • アクリル樹脂のフィラー、シルクの繊維と併用する場合もある。
  • 空気中の微量の水分を開始剤として硬化する。

主な内容成分

  • シアノアクリレート
  • 安定剤

7. フィラー

使用目的

  • グルーの硬化を補助し、グルー内部の硬化具合を補強する。

主な内容成分

  • アクリル樹脂

まとめ

今回ご紹介したネイル用化粧品は、施術の仕上がりや持ちを左右する重要な役割を果たします。

特に試験対策では、それぞれの化粧品の役割と成分を正しく理解することが重要です。

実際の施術でも活用できる化粧品学の知識を身につけて、試験本番に備えましょう!


おすすめのハンドクリームはこちらです
ご参考までに🎶

友だち追加

Written By yumeiru

Related Posts

ネイルサロンでの衛生管理④|タオルや布片類の消毒と注意点

ネイルサロンでの衛生管理④|タオルや布片類の消毒と注意点

ネイルサロンでの衛生管理、第4弾です。化学的消毒法などの理解を深めましょう! タオルや布片類の消毒方法 1. 通常のタオル類の衛生措置 手順 洗剤やハイター(次亜塩素酸ナトリウム)を適量入れる(次亜塩素酸ナトリウム濃度0.01%ににする) 洗濯 乾燥・保管 2. 血液が付着または感染が疑われる場合 手順 ハイターを用いて消毒液を作成(次亜塩素酸ナトリウムの0.1%水溶液) 10分以上浸漬消毒する 洗濯 乾燥・保管 器具の化学的消毒法 器具の消毒に用いられる化学薬品の種類、適応範囲、使用方法について以下にまとめます。...

続きを読む
ネイルサロンでの衛生管理③|器具消毒法の基本ポイント

ネイルサロンでの衛生管理③|器具消毒法の基本ポイント

ネイルサロンでの衛生管理、第3弾です。お客様の健康を守り、信頼される施術を行うために、正しい器具消毒法の手順を理解しましょう。今回は、器具消毒法の手順やポイントを詳しく解説します。 器具消毒の正しい手順 洗浄耐水性のある器具は、水や洗剤でしっかりと汚れを落とします。目で見える汚れを除去します。 消毒消毒法は以下の2種類に分類されます。 物理的消毒法 煮沸消毒: 沸騰水で煮沸する。 蒸気消毒: 蒸気消毒器などを使用して蒸気に触れさせる。 紫外線消毒: 紫外線消毒器などを使用して、紫外線を照射する。 化学的消毒法 浸漬消毒:...

続きを読む
ネイルサロンでの衛生管理②:消毒法と実践ポイント

ネイルサロンでの衛生管理②:消毒法と実践ポイント

ネイルサロンでは、お客様と直接触れる道具や手指の衛生管理が非常に重要です。この記事では、消毒法の種類や適用範囲、手指消毒法について解説します。ネイリスト技能検定対策として押さえておきたいポイントをまとめました。 消毒法の種類と概要 衛生管理を徹底するためには、使用する消毒法やその適用範囲を理解することが重要です。 1. ウェットステリライザー ガラス製、ステンレス製などアルコールで変質しない材質の容器にコットンかガーゼを敷き、ニッパーの刃先が浸る程度に消毒剤を入れたもの。 2. 紫外線消毒...

続きを読む

0コメント

コメントを提出

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です