ネイルの施術にはさまざまな化粧品が使用されており、
これらの化粧品の成分や目的を理解することはネイリストにとって重要です。
この記事では、ネイリスト技能検定対策として「化粧品学」の要点をわかりやすく解説します。
安全で適切なサービスを提供するために、しっかり学びましょう!
化粧品の使用目的
化粧品の使用目的は3種類に定義されています。
また、化粧品には主要成分が全成分表示されています。
- 人の身体を清潔にする
- 例: 石鹸、洗顔フォーム、歯磨き粉、マウスウォッシュなど
- 人の身体を美化して魅力を増し、容貌を変える
- 例: ファンデーション、アイシャドウ、口紅、ネイルカラー、香水など
- 人の皮膚および毛髪を健康に保つ
- 例: 保湿クリーム、乳液、ヘアケア製品、ネイル用美容液など
主なネイル用化粧品とその成分
以下は、ネイル施術で使用される主要な化粧品と、その成分および目的についての一覧です。
これらの知識は試験対策だけでなく、実際の施術でも役立ちます。
内容成分 | 主な配合化粧品 | 使用目的・内容成分の備考 |
---|---|---|
アクリル樹脂 | ポリッシュ類 | アクリル酸エステルの重合体の総称 |
アミン | アクティベーター | アミニアから誘導される有機化合物 |
アルキッド樹脂 | ポリッシュ類 | 多価アルコールなどから作られる合成樹脂 |
オキシベンゾン | トップコート | 紫外線吸収剤。日焼け止めなどにも配合されている。 |
グリセリン | キューティクルリムーバー | 天然の皮膚成分である保湿剤、柔軟剤 |
酢酸エチル | ソルベント、ポリッシュリムーバー | 酢酸とエチルアルコールとのエステル。無色の液体で溶剤として使われる。 |
酢酸ブチル | ソルベント、ポリッシュリムーバー | 酢酸とブチルアルコールとのエステル。 無色の液体で溶剤として使われる。 |
トコフェロール | キューティクルリムーバー | ビタミンE誘導体。皮膚の血行を良くする |
ニトロセルロース | ベースコート | セルロースの酢酸エステルで、白色繊維状物質。粉末状のものもある |
有機化合物 | アクティベーター | 炭素を主要成分とする化合物。有機物とも呼ばれる |
有機性ベントナイト | リッジフィラー | 粘土鉱物のベントナイトを加工したゲル化剤。メイクアップ化粧品にも使用されている |
ラベンダー油 | ポリッシュリムーバー | ラベンダーの花から抽出した精油が原料 |
ワセリン | キューティクルクリーム | 石油精製の過程で作られる炭酸水素類の混合物。常温で半固形。ハンドクリームやメイクアップ化粧品にも使用されている。 |
化粧品の安全性に関する知識
化粧品に含まれる成分は、特定の役割を持っていますが、それぞれに注意が必要です。以下のポイントを覚えておきましょう。
- 表示義務: 化粧品には全成分表示が義務付けられています。成分表を確認し、安全な製品を選ぶことが大切です。
- 成分の相互作用: 各成分がどのように作用し、他の成分とどのように影響し合うかを理解することで、適切な施術が可能になります。
- お客様の安全を最優先に: アレルギーや肌トラブルを防ぐためにも、事前にカウンセリングを行い、お客様の体質や希望に応じた施術を行いましょう。
まとめ
ネイル用化粧品は、安全かつ美しい施術を提供するために欠かせない重要な要素です。
化粧品の成分や目的をしっかり理解することで、ネイリストとしてのスキルをより高めることができます。
ネイリスト技能検定の試験対策や日々の施術での知識として活用し、
プロとしてお客様に安心感を与えられるサービスを提供しましょう!
乾燥の時期にはネイルオイルを使って乾燥を防ぎましょう!
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