ジェルネイルが「熱い」と感じる原因とは?

執筆者 | 11月 21, 2024 | Blog, ネイル知識 | コメント0件

ジェルネイルを施術中、「熱い!」と感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
場合によっては痛みを感じたり、次回の施術をためらったりすることも。
この「熱さ」の正体は、ジェルが硬化する際に発生する「硬化熱」が原因です。

この記事では、硬化熱の仕組みやジェルネイルが熱くなる理由、そして熱さを軽減する対策方法について詳しく解説します。
ジェルネイルのトラウマを解消し、安心してネイルを楽しむためのヒントをお届けします!


ネイルライトに手を入れている写真

硬化熱とは?

ジェルネイルは、UVライトやLEDライトを当てて硬化させることで完成します。
この硬化の過程で発生する熱が「硬化熱」と呼ばれるものです。

硬化は「ラジカル重合」と呼ばれる光の化学反応によって進みます。
この反応が始まると熱が生じ、ジェルが固まり終わる頃には熱が収まる仕組みです。
そのため、ライトを当てた直後ではなく、数秒経ってから「熱い!」と感じることが多いのが特徴です。

なお、通常の硬化熱であれば大きな問題はありませんが、
あまりにも熱いと感じる場合は火傷のリスクもあるため、無理せず手をライトから引いてください。


ジェルネイルが熱いと感じる原因

硬化熱は誰にでも発生しますが、熱さを強く感じるかどうかには個人差があります。
その理由を詳しく見ていきましょう。

1. 爪が薄い

爪が薄い人ほど、硬化熱を敏感に感じやすくなります。
これは、爪が薄いことで指先の神経に熱が伝わりやすくなるためです。

爪が薄くなる原因
  • 長期間の過度な削り
  • 水仕事や指先を使う作業の多さ
  • 不十分な栄養摂取や保湿不足

爪が薄い場合は、適切な栄養補給や保湿ケアを行うことで改善が期待できます。

2. ジェルの塗布量が多い

ジェルを厚く塗ると、その分硬化時の化学反応が強くなり、発生する熱も増加します。
ジェルネイルならではのぷっくりとした厚みを楽しみたい場合でも、塗布量には注意が必要です。

3. ライトのパワーが強い

ジェルを硬化させるライトにはUVライトとLEDライトの2種類があります。
LEDライトは硬化速度が速く、ネイルサロンでも主流ですが、
短時間で反応が進むため硬化熱を感じやすい傾向があります。

4. ジェルの種類

ジェルのタイプによっても硬化熱の感じ方は異なります。
特に以下のジェルは硬化熱が強いとされています

  • ハードジェル: 強度が高く、補強や長さ出しに使用される。
  • ノンワイプジェル: 未硬化ジェルが出ないため、他のジェルより硬化熱が発生しやすい。


硬化熱を軽減する対策方法

硬化熱を完全に避けることは難しいですが、適切な対策を取ることで熱さを和らげることができます。

1. ジェルの塗布量を調整する

ジェルを塗る量を最小限に抑えることで、硬化熱を感じにくくすることが可能です。
ただし、爪が長い場合は薄すぎると強度が不足するため、
ネイリストに適切な塗布量を相談するとよいでしょう。

2. フィルインを活用する

ジェルネイルの付け替え時に、ベースジェルを一層だけ残してオフする「フィルイン」を取り入れると、硬化熱を軽減できます。
ベースジェルがクッションの役割を果たし、熱が神経に届きにくくなるためです。

3. ライトの使用を工夫する

ライトのパワーが強いと感じる場合、以下の方法で対策が可能です

  • 初めはライトの端に手を入れて、少しずつ中心に移動させる。
  • 硬化の初期段階で一旦ライトから手を出し、数秒待って再度硬化させる。

4. 爪のケアを怠らない

爪が薄い場合は、日常的なケアを取り入れることが重要です。

  • 保湿ケア: ネイルオイルやクリームで爪周りをしっかり保湿。
  • 栄養補給: ビタミンB群やカルシウムを意識して摂取する。


スキンカラーのジェルネイルの画像

ジェルネイルの熱さを怖がらずに楽しもう

ジェルネイルの「硬化熱」は避けられないものではありますが、原因と対策を理解することで、
熱さを軽減し快適にネイルを楽しむことができます。
適切な塗布量やフィルインの活用、ライトの使い方を工夫することで、熱さへの不安を和らげましょう。

ネイルサロンではプロのネイリストが最適な施術を提案してくれますので、
施術中に熱さを感じた場合は遠慮せずに相談してください。
ジェルネイルのトラウマを解消し、自分らしい指先のおしゃれを楽しみましょう!

リジェルのジェルのボトルの画像

Re:gel(リ:ジェル)さんに硬化熱を抑えたノンワイプトップも
ありますよ!

セルフネイルの方はジェルの違いも確認しましょう🎶
こちらを参考にしてください!

Written By yumeiru

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