ネイルサロンでの衛生管理②:消毒法と実践ポイント

執筆者 | 1月 18, 2025 | Blog, ネイリスト技能検定対策, ネイルの資格, ネイル知識 | コメント0件

ネイルサロンでは、お客様と直接触れる道具や手指の衛生管理が非常に重要です。
この記事では、消毒法の種類や適用範囲、手指消毒法について解説します。
ネイリスト技能検定対策として押さえておきたいポイントをまとめました。


消毒法の種類と概要

衛生管理を徹底するためには、使用する消毒法やその適用範囲を理解することが重要です。

1. ウェットステリライザー

  • ガラス製、ステンレス製などアルコールで変質しない材質の容器にコットンかガーゼを敷き、
    ニッパーの刃先が浸る程度に消毒剤を入れたもの。

2. 紫外線消毒

  • 強い殺菌能力を持っているので、サロンでの消毒にも使われる紫外線。
    20分間以上の照射が望ましい。


消毒剤の適用について

次亜塩素酸ナトリウム金属器具には使用できません
B型・C型肝炎ウイルスの消毒には効果があることは覚えておきましょう。


消毒している手先の写真

手指消毒法

手指の衛生管理は、道具や環境の消毒と同じくらい重要です。以下の手順を参考に、正しい手指消毒を実践しましょう。

1. 洗浄

  • 石けんと流水を使い、目で見える汚れを洗う。

2. 消毒

消毒には3種類の方法があります。

  • 擦式消毒(さっしきしょうどく)
    速乾性の消毒剤を使って、乾くまで刷り込む。
  • 清拭消毒(せいしきしょうどく)
    消毒剤を含ませたコットンやガーゼで拭く。
  • 擦式清拭消毒(さっしきせいふしょうどく)
    消毒用エタノールなどを十分に含ませたコットンやガーゼで手指の全表面と指間、
    爪先までの汚れを除去し、消毒剤を浸透させる。


まとめ

衛生管理については、すべての級の試験で出題される重要な項目です。
次回は器具の消毒法についてです!

意外と知られていないネイルオフが必要な理由。
自分のためにも、医療関係者の方のためにも、しっかり理解して
ネイルライフを楽しみましょう!
詳しくはこちらから!

友だち追加

Written By yumeiru

Related Posts

ネイルサロンでの衛生管理④|タオルや布片類の消毒と注意点

ネイルサロンでの衛生管理④|タオルや布片類の消毒と注意点

ネイルサロンでの衛生管理、第4弾です。化学的消毒法などの理解を深めましょう! タオルや布片類の消毒方法 1. 通常のタオル類の衛生措置 手順 洗剤やハイター(次亜塩素酸ナトリウム)を適量入れる(次亜塩素酸ナトリウム濃度0.01%ににする) 洗濯 乾燥・保管 2. 血液が付着または感染が疑われる場合 手順 ハイターを用いて消毒液を作成(次亜塩素酸ナトリウムの0.1%水溶液) 10分以上浸漬消毒する 洗濯 乾燥・保管 器具の化学的消毒法 器具の消毒に用いられる化学薬品の種類、適応範囲、使用方法について以下にまとめます。...

続きを読む
ネイルサロンでの衛生管理③|器具消毒法の基本ポイント

ネイルサロンでの衛生管理③|器具消毒法の基本ポイント

ネイルサロンでの衛生管理、第3弾です。お客様の健康を守り、信頼される施術を行うために、正しい器具消毒法の手順を理解しましょう。今回は、器具消毒法の手順やポイントを詳しく解説します。 器具消毒の正しい手順 洗浄耐水性のある器具は、水や洗剤でしっかりと汚れを落とします。目で見える汚れを除去します。 消毒消毒法は以下の2種類に分類されます。 物理的消毒法 煮沸消毒: 沸騰水で煮沸する。 蒸気消毒: 蒸気消毒器などを使用して蒸気に触れさせる。 紫外線消毒: 紫外線消毒器などを使用して、紫外線を照射する。 化学的消毒法 浸漬消毒:...

続きを読む
ネイルサロンでの衛生管理①|ネイリスト技能検定対策

ネイルサロンでの衛生管理①|ネイリスト技能検定対策

ネイルサロンでは、お客様の健康と安心を守るために衛生管理が非常に重要です。施術時に使用する器具や設備の衛生状態を徹底し、感染リスクを減らすための知識はネイリストに欠かせません。ここでは、ネイルサロンでの衛生管理に関する基本的なポイントをまとめました。 衛生管理のチェックポイント ネイルサロンでは、施設・設備・器具などの衛生に関する配慮をする。 1. 施設・設備に関するチェックポイント 換気や湿度管理、照明が適切であるかを確認する。 清掃、整理整頓の維持が徹底されているか。 2. 器具・布類に関するチェックポイント...

続きを読む

0コメント

コメントを提出

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です