ネイリストとしてお客様に施術を行う際、爪や皮膚の健康状態を正しく見極めることは必須です。
以下では、爪や皮膚の病気やトラブルに関する基本知識を要点ごとにまとめました。
1. 爪の診断
爪の状態は「健康のバロメーター」と呼ばれ、体調や生活習慣を反映します。
- お客様のライフスタイルや既往歴をヒアリング。
- 爪の形状、色、厚さ、質感の変化を観察。
- 異常が見られる場合はネイル施術を避け、専門医を案内すること。
2. 爪の異常
爪の異常は、生まれつきのもの(先天性)と生活習慣や病気が原因のもの(後天性)に分けられます。
先天性のもの
- 爪の先天的な異常
- 骨の異常に伴う症状
- 皮膚の角化異常に伴うもの
- 短爪症(ラケット爪) 等
後天性のもの
- 全身性疾患
- 皮膚疾患の部分現象
- 爪にのみ異常が認められる疾患 等
3. 爪の色調の異常
爪の色の変化は健康状態を示すサインとなります。異常な場合は以下の症状を疑い、施術を中止して医師の診断を勧めましょう。
爪の色 | 疑われる病態または原因 |
---|---|
白斑 | ルコニキア(爪白斑) |
白濁 | 肝硬変、慢性腎不全、糖尿病 |
黄白色 | 爪真菌症(爪白癬)、爪甲剥離症、ニコチン付着、内臓疾患、 リンパ系の異常、新陳代謝の低下 |
青紫色 | 先天性心疾患、肺疾患 |
青白色 | 貧血症 |
緑色 | 緑膿菌感染 |
赤色 | 発熱性肉芽腫、爪下出血 |
黒褐色 | 金属性色素沈着、アジソン病、薬剤の影響、爪下出血、 メラニン色素増加、悪性腫瘍 |
4. 爪の加齢的変化
爪は加齢によって次のような変化が現れます。適切なケアを行いましょう。
- 成長スピードが遅くなる
- 厚みが増す
- 縦筋が目立つようになる
まとめ
- 爪や皮膚の異常は健康状態を反映する重要な指標です。
- 異常が見られる場合は速やかに施術を中止し、医師の診断を促しましょう。
- ネイリストはお客様の安全を第一に考え、正確な観察と判断を行うことが大切です。
これらの知識をしっかりと習得し、適切な対応を心がけましょう。
次回は爪や皮膚の疾患について、勉強していきましょう♪
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