色彩理論の基本:ネイリスト技能検定対策

執筆者 | 12月 28, 2024 | Blog, ネイリスト技能検定対策, ネイルの資格, ネイル知識 | コメント0件

ネイリスト技能検定では、ネイルデザインの基礎知識として色彩理論が問われることがあります。
色彩理論を理解しておくことで、お客様に合ったカラー提案ができるようになり、ネイルの仕上がりも格段に向上します。
本記事では、色彩理論の基本や応用ポイントをわかりやすく解説します。


カラーチャートの画像

色彩理論の基本

色の三属性とは?

色は以下の3つの要素によって構成されています。

  1. 色相
     赤や青など、色合いの違いのこと。
  2. 明度
     明るさや暗さの度合いを表します。明度の基準は、無彩色の、白、灰、黒の度合いです。
  3. 彩度
     色味の強さ、弱さの度合いを表す。

この3つの要素を色の三属性といいます。


有彩色と無彩色

色には「有彩色」と「無彩色」があります。

  • 有彩色:色味のある全ての色、色彩、明度、彩度すべての要素を持っています。
  • 無彩色:白・灰・黒など、色がまったくないものを指し、明度の要素はありますが、色相と彩度の要素は持っていません


色相環(色相図)

色相を360度の円状に並べたものを色相環といいます。

  • 補色:色相環で正反対に位置する色(例:赤と緑、青とオレンジ)。補色を使うと色のコントラストが際立ちます。
  • 類似色:隣り合う色(例:青と青緑)。柔らかく統一感のあるデザインを作るのに適しています。


トーン(色調)について

色には、色相、明度、彩度の三属性がありますが、トーン(色調)は、このうちの明度彩度を合わせた考え方で、色の印象を表現するものです。


カラーの種類と仕上がり

カラーの種類によって、仕上がりの印象が異なります。以下の表を参考に、デザインやお客様の好みに合った仕上がりを選びましょう。

種類仕上がりの特徴
マット系イエローラインが隠れる不透明な仕上がり。
パール系真珠のような仕上がり。
シアー系透明感の残る仕上がり。
クリア系透明感のある仕上がり。
メタリック系金属的な仕上がり。
グリッター系ラメの入ったキラキラと輝きのある仕上がり。


日本人の肌の分類とカラー提案

日本人の肌色は以下の4タイプに分類され、それぞれに合う色味があります。
お客様の肌色に合わせて提案することで、ネイルがより映える仕上がりに!

肌色タイプ特徴
ライトイエロー色白で黄みがかっている。フレッシュでクリアな若々しい印象。
ダークイエロー色黒で黄みがかっている。温かみがあり、深みのあるシックな印象。
ライトレッド色白で赤みがかっている。穏やかで優しいミルキーな印象。
ダークレッド色黒で赤みがかっている。シャープでメリハリのある強い印象。


2級、1級の試験では色彩理論からも出題されます。
特に、色の三属性については色相、明度、彩度のそれぞれの意味をしっかり理解しましょう!

職業訓練にもネイリスト養成コースがあるのご存知でしたか?
こちらを参考にしてみてください!

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Written By yumeiru

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