皮膚の構造と働き第2弾です。
ネイリスト技能検定試験では、爪だけでなく皮膚に関する知識も重要です。
皮膚の基本情報
皮膚は体を覆う重要な器官で、人の体重の約16%を占めます。成人の場合、総面積は約1.6㎡、厚さは平均2.0~2.2mmです。
皮膚は大きく分けて以下の3層で成り立っています。
- 表皮
- 真皮
- 皮下組織
1. 表皮の構造と細胞
表皮は、「角質層」「透明層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」の5層構造で成り立っています。
主な層の役割
- 角質層(かくしつそう)
表皮の最も外側に位置し、死んだ細胞である角質細胞が集まっています。
表皮のターンオーバーにより、約4週間でフケや垢となって剥がれ落ちる。 - 透明層(とうめいそう)<淡明層>
手のひらや足の裏だけにある層 - 顆粒層(かりゅうそう)
紫外線を反射させるケラトヒアリン顆粒が多く含まれている。 - 有棘層(ゆうきょくそう)
表皮の中で最も厚い層。 - 基底層(きていそう)
表皮の最下層に位置し、真皮にある毛細血管から栄養を補給する。
1列に並び、数個おきに色素細胞(メラノサイト)が点在している。
表皮に含まれる細胞
- ランゲルハンス細胞
免疫を担い、ウイルス、カビ、熱等様々な皮膚情報を脳へ伝達する役割をしている。 - 角化細胞(ケラチノサイト)
表皮細胞の95%を占める細胞で、角質層の主成分です。 - 色素細胞(メラノサイト)
紫外線が当たることで、皮膚の色素であるメラニンを産生する細胞。
2. 真皮の役割
表皮の下にある真皮は、表皮の数倍厚みがあり血管が豊富で拡張したり縮小したりして、
体温調整の役割を果たしています。
- 乳頭層
毛細血管、脈管、神経系が多くあります。 - 網状層
ヒアルロン酸などが満たして、皮膚の弾力や潤いを保ちます。
3. 皮下組織とは?
皮下組織は皮膚の最も内側にあり、筋肉や骨との間にあたる部分です。
主な役割は以下の通りです。
- 体を保護
- エネルギーを蓄える
- 体温を維持する
まとめ
皮膚の構造と働きを正しく理解することは、ネイリストにとって欠かせない知識です。
特に表皮や真皮の役割、細胞の働きは技能検定試験にも頻出する重要ポイントです。
試験の際は、これらの知識を的確に説明できるようにしっかり復習しましょう!
皮膚の構造と働きを理解しよう①はこちらです
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