ネイリスト技能検定対策:世界のネイル史を理解しよう

執筆者 | 12月 9, 2024 | Blog, ネイリスト技能検定対策, ネイルの資格, ネイル知識 | コメント0件

ネイリスト技能検定試験では、ネイルケアの歴史についての出題が含まれることがあります。
その中でも世界のネイル史は重要な学習項目の一つです。
この記事では、古代から近代に至るまでのネイルケアの歴史について詳しく解説します。
赤文字部分は特に重要なのでしっかり学習しましょう!


色とりどりのマニキュアの画像

マニキュアの語源を理解しよう

「マニキュア」の語源は、ラテン語に由来します。

  • 「マヌス」manus(手)
  • 「キュア」cures(治療)
    この2つの言葉が組み合わさり、「手の手入れ」という意味を持つ言葉として生まれました。
    また、フットケアを指す「ペディキュア」も、
    ラテン語の「ペディス=pedis(足)」と「キュア=cures(治療)」を組み合わせた言葉です。
    これらの語源を知ることで、ネイルケアの本質が「美容」だけでなく、「健康維持」にも根ざしていることを理解できます。


古代エジプト時代

ネイルアートの歴史は紀元前3000年頃の古代エジプト時代にまで遡ります。

  • ヘンナや花の汁を使い、爪を染める風習がありました。
  • 爪の色が身分を表しており、王と王妃は濃い赤、その他の者は薄い色しか許されていませんでした。


ギリシャ・ローマ時代

ギリシャ・ローマ時代には、マニキュアの語源である「マヌス・キュア」という言葉が生まれ、
手や爪を手入れする文化が上流階級の女性の間で浸透しました。

  • 健康的な美しさが重視され、人工的な美よりも爪を磨くことに重点が置かれました。
  • お手入れとしてのマニキュアが主流でした。


中世・ルネッサンス時代

芸術や文化が発達し化粧の文化が高まりました。

  • 化粧の表現とともに、「指先の演出」という概念も生まれました。
  • 中世ヨーロッパの時代はスパの元祖といわれるハンマム(美容院)で、クリームを使ったお手入れが広まりました。


近代・19世紀のネイルケア

欧米ではマニキュアが「身だしなみ」の一部として広まりました。
職業としてマニキュアリストが登場し始めたのも近代・19世紀です。

  • ナチュラルで透けるようなピンク色のネイルが流行
  • ネイル道具なども出回りましたが高価なもので一般的なものとしては浸透しませんでした。


20世紀

20世紀には、現代のネイル文化に直結する技術や商品が次々と登場しました。

  • 1923アメリカで「速乾性塗料」のラッカーが開発されました。
  • 1932年:ネイルポリッシュが登場。
  • 1970年初頭:レジンを使用した「ネイルイクステンション」が大流行。
  • 1980年代初頭:ネイル技術を職業とする、マニキュアリストやネイルサロンが登場。


アジアのネイル史

アジアでも古くから爪を染める文化がありました。

  • 中国では「爪染め」が行われ、「紅粧(こうしょう)」と「爪紅(つまべに)」を行っていました。
  • 特に紀元前600年頃には、金や銀で爪を装飾する文化が記録に残っています。
  • 手仕事をしない高貴な身分の証として小指と薬指の爪を伸ばす風習がありました。


学習ポイント

「マニキュア」の語源をしっかり理解しましょう。
それぞれの時代にどのように発展してきたかを理解しておくと、知識が深まり試験対策にも役立ちます。

次回は、「ネイリスト技能検定対策:日本のネイル文化」について解説します!

ネイリスト技能検定のポイント解説はこちら

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Written By yumeiru

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